小さいふがつなぐ出会い

今年もたくさんの出会いがありましたが、先日も小さいふがつなぐ出会いのエピソードがひとつありました。
昨年のクリスマスも近づいた頃、偶然お店で小さいふを見ていたのはドイツ在住のアニメーション作家 米正万也さんでした。
世界各国で、その国の方々と一緒に「お国自慢のアニメ作品」を創るDaumenreise(親指の旅)という手持ちアニメーションプロジェクトを展開されている米正さん。
そんな米正さんが小さいふに興味を持った理由は、小さいふのポケットが指の形に合わせて作られていることや、小さいふユーザーさんが小さいふを片手に様々な風景と撮影した写真を投稿している様子が、ご自身の作品に似ているということでした。
そんなご縁でアニメーション作品を見せていただいたのが出会いで、先日ガッツのスタッフも米正さんの作品Daumenreise(親指の旅)京都編に参加することになりました。
デザイナーNagisaは嵐山の保津川下り、老舗喫茶のソワレのゼリーポンチを描いたアニメを持って現地の景色を背景にコマ送り撮影。
スタッフあきおもタカシマヤの袋のシーンを製作。
ゼリーポンチのまさかの売り切れや、季節外れの台風による川下りの中止などアクシデントに見舞われながらの製作でしたが無事完成しました。

Daumenreise(親指の旅)

アニメーション作品Daumenreise(親指の旅)が生まれたのは米正さんがオーストリアで作品のアイデアを探していたときでした。

一緒にいる知人がこんな風に言いました。「アニメーション制作はどうして暗室で撮影するの? 季節もいいし外に出ようよ」

「私だって外に出たいよ! カフェに行ったりケーキ食べたりしたいよ! でもアニメも作りたい! 」

「あれ?全部もしかして一度にできるかも?」

そこから当時の自分の唯一の持ち物だったデジカメと画材を組み合わせて、外に出て友達と会ってお茶をしながらアニメーションをつくるというスタイルを生み出しました。


一瞬だけ咲く花火のように

ドイツ在住の米正万也さんプロデュースのアニメーションDaumenreise(親指の旅)京都編に今回私も参加させて頂きました🎬

最低20枚描いて1秒の動画。。。1時間のアニメだったら何枚描くんだっ!、、、と。

未知の世界だったアニメがどの様に創られているのかが少しわかって、改めて凄い!と感じた経験をさせてもらいました。

でも思えば、

夜空に一瞬だけ咲く花火を夜通し創る花火師。

オリンピックという一瞬の勝負に4年間毎日練習を重ねるアスリート。

真っ暗闇の天空に朝日という凄まじい光線を放ちゆく太陽だって、突如と思えた光も億単位という想像もつかないような時間を経て出来上がったもの。

宇宙観に立つと人の一生も一瞬。その一瞬でどれだけのことが出来るのか、、、なんだか今回のアニメーションを創って行く上でいつもと違う時間軸の体感に興奮したのと、自分自身を向上させるにはもっと絶え間ない思索や努力が大切だなと勉強させてもらいました。

 

良き経験をありがとうございます✨

お国自慢をテーマに実際の景色とリンクしながら動くアニメーション作品。今回は京都が舞台。

私の担当は保津川下りと、ソワレのゼリーポンチです!

スタッフあきおはタカシマヤの袋を担当。タカシマヤの袋をご提供いただきました。ありがとうございます!

何回でも楽しめるので、ぜひご覧ください🎬

手持ちアニメーションプロジェクトDaumenreise京都編タイトルは「そやし きよし みよし」です

米正万也 インタビュー – 世界の気持ちを絵でつなげていく、抽象アニメーション作家