防水スプレーの粒子を吸い込むと肺の中まで防水されてしまい命の危険があります。
ペットなどは肺が小さいためより危険です。
防水スプレーは必ず屋外で使ってください。
雨が多い季節、革製品で気になるのは水シミ。
とくにヌメ革である栃木レザー社のフルベジタブルタンニングレザーも濡れてしまうと水シミになってしまうことがあります。
小さいふと防水
ポケットにすっぽり入る小さいふならば、そこまで雨の心配はありませんが
ポケットにすっぽり入るからこそ様々な状況に連れ出しやすい小さいふ。
ラナパーなど専用のケア用品にもある程度の撥水効果はありますが
土砂降りの雨の中、街灯を片手にタップダンスを踊ることがないとも限りません。
タップダンスは流石にないとしても、バイクに乗る時やお仕事で野外作業をする時など傘がなくカッパを着る時には
以外とお財布を雨から守るものがなくてアタフタしてしまいます。
また、室内でもお仕事などで水を扱う方は防水機能があったほうが…という方もいらっしゃると思います。
ちょっとした水濡れくらいならすぐに拭けばシミにもなりませんが、大量であったり
何度も染み込んだり、長時間放置したりすると水シミになってしまうことがあります。
また、買って使う前にスプレーしておくと水シミの他にも汚れが染み込む予防にもなります。
ヌメ革は濡れてしまうと水シミになったり、油分が抜けて固くなってしまうことがあります。
防水スプレーの種類について
防水スプレーには大きく分けるとシリコン系とフッ素系の2種類があります。
シリコン系
表面にシリコンのコーティング膜をつくり水を防ぎます。
すぐに効果があり、しっかりと水を防ぎますが表面を覆ってしまうために
革が劣化してしまうこともあるようです。
傘などによく使われているそう。
フッ素系
細かなフッ素樹脂が繊維に浸透し、防水効果を発揮します。
繊維に浸透させるため効果がでるまで時間がかかりますが、通気性を保ちつつ水・汚れ・湿気を防ぐため革に使われることが多いです。
※表面がすでにコーティングされた革・エナメル・特殊な加工がされたレザーには使えない場合があります、ご注意ください。
栃木レザーに防水スプレーをしてみました
そこで栃木レザーに防水スプレーをしてみました実験レポート!
使用したレザーは栃木レザー社のヌメ革、フルベジタブルタンニングレザー、キャメル。
防水スプレーはコロニルの1909シュプリームプロテクトスプレー(フッ素系)。
1909シュプリームプロテクトスプレー、深い緑にゴールドの文字が信頼感を感じさせます。
まず屋外で柔らかい布やブラシなどで表面の汚れを落とし、右半分にだけ防水スプレーをかけていきます。
かけた直後はスプレーが染み込んで色が濃くなり「大丈夫か!?」と思いましたが
すぐに元に戻りました。
戻る時間が早すぎて写真が撮れていませんが、乾いたあとは手触りや光沢・質感など見た目にはほぼ違いがありません。
水をかけてみる
普段、あまり濡らさないように気をつけている革に水をかけてしまう「ほんとにいいの」という背徳感と戦いつつ無慈悲に水をかけてみます。
用意したコップからスプーンで、えーい!このー!
水をかけた直後、左側にはやくも変化が!ちょっとだけ染み込んでる!
もしかして右側に水が足りなかったのでは、という思いでもうちょっとかけてみます。
ウワー!そんなことやってる間に左側に水がすっごい染み込んできました!
右側は切断面から少し染み込んできていますが、全体的には防いでます、ちゃんと防水してます!
最後にダメ押しでさらに水を追加!もうなるようになれー!
実験時間はほんの数分でしたが、想定した以上にすごいことになったので早々に水を拭き取ります。
左側は水を吸い込んで膨らんでいます。
防水スプレーをした右側も少し染み込んでいますが、フッ素系は効果が出るのが遅いということなので
何度かスプレーを重ねているうちにもっと強い効果が出るのかもしれません。
数時間、風通しの良い日陰で乾かしました。
すぐに拭き取ったので、そこまで酷くありませんが
左側は水シミができてしまっています。
右も水がしみ込んでしまった部分は少しシミになっていますね。
防水スプレーをされても、やはり早めに拭き取ることが大切なようです。
これならば雨の中でタップダンスを踊らざるを得ない状況になっても
お財布のことは気にせず悠然と踊っていただくことができるでしょう。
踊り終わったあとには乾いた柔らかい布で水分を拭き取ってあげてください。
もし、拭き取れないくらいにびっしょりと濡れてしまった時はこちらをご参照ください。
革財布を洗濯機で洗ってしまった時
“口から出るのは楽しいメロディ
僕はただ雨の中で唄っているだけさ”
天気は雨でも心は晴れやかな気分でいられますように
防水スプレーとこの記事が、そのちょっとしたお手伝いになれれば嬉しいです。