【発売中】『注染手ぬぐい にじゆら × 小さいふ。』

「小さいふ」+「手ぬぐい」+「巾着袋」の3点セット×5パターンを七夕より発売しました。

大阪の南の「にじゆらの手ぬぐい」と大阪の北の「クアトロガッツの小さいふ」の大阪の南北コラボ。

「にじゆらの手ぬぐい」人気のパターン5種類を、クアトロガッツ独自の技法で手ぬぐいのサラリとした生地感とともに革に落とし込みました。

夏にぴったりの手ぬぐいと小さいふをお楽しみください!

ページはこちら『注染手ぬぐい にじゆら × 小さいふ。』

 

デザインのご紹介

GIRLS【作家 wassa】

 
にじゆらの星座シリーズでも人気の作家wassaさんの不思議な世界観が表現されたユニークなデザインです。色の配色が美しい手ぬぐいです。

ドローイング、ペインティング、オブジェなどジャンルを問わず制作される作家さんです。
にじゆらの女性スタッフの方が彼女のファンで、HPを見て担当が世界観に惚れ込んだのがコラボのきっかけ。

当時のwassaさんの作風には線画が多く、にじゆらの「注染」では再現ができないため「線画以外で描いてほしい」ということだけを伝え、それ以外ではモチーフなども指定せずお任せして描いてもらったそうです。

そして、できあがってきたのがこの「GIRLS」でした。

『私は女の子を描くのがすきです。
それは、女の子らしくない自分を補うためなのかもしれません。
描かれる女の子たちは自分自身の理想の姿なのかもしれません。』

『GIRLSは四姉妹のような少女たちを
少し大人びた彼女たちに起こった物語を想像してみてください。』

『わかりにくい事をわかりやすくというけれど、
たとえわかりにくい事をわかりやすくしたとしても、結局わかりにくかった部分の本質はわからないのではないかと思う。』

『わかりやすくする事によってわかりにくかった部分が簡略化されて、結果的にわかりにくかった事がなんとなくわかるみたいなあいまいなものになって、というかもう別のものになってわかった気になってしまうような気がする。』

『それならいっそわからないままでいい。
わからないまま受け入れることもできるはず。』

『それかわからないまま、ひたすら想像したり、考え続ければいいと思う』

『言葉であってもその真意が伝わるなんて事は滅多に無いのだから、伝わらないのが当たり前という気がする。』

ひたすら想像したり、考え続ければいいというwassaさん。
突き放しているようで「どんな答えにも価値がある」という果てしない優しさを持った言葉。

頬を染める1人と、微妙な表情の3人の少女。
その物語は人それぞれで見る人見る時によって無限にあり、そのすべてが間違いではないのかもしれません。

あなたはこの「GIRLS」とどんな物語の続きを描くでしょうか。

注ぎ・染める

現在はプリントによる手ぬぐいも多い中、「注染」にこだわってきた「にじゆら」

「注染」とは、明治時代に考案された日本独自の染色技法で専用のジョウロのような道具を使い、その名の通り染料を「注ぎ・染める」ことからそう呼ばれています。

プリントのように色糊が生地の上に乗っているのではなく、繊維の中から染まっているため生地の目(隙間)をつぶすこともなく、生地の柔らかな肌触りを保ちつつきれいに染め上がります。

にじゆら

柄の染めない部分には糊を塗ってから染色をすることで、白地が残ります。

注染発祥の地 大阪堺

見た目も肌ざわりも魅力的な注染ですが、熟練の技術を必要とする注染は職人さんが減少し注染工場は日本全国で二十数軒。

注染発祥の地でもある大阪もかつては染め工場が軒を連ねていたそうですが、現在は片手で数えられる程度になってしまったそう。

先代から工場を受け継いだ中尾さんは、この注染をなんとか「後々まで残す」ことを長年考えていました。
歴史と伝統といくら言っても、必要とされなければ伝統を残してはいけない。

そのために、他にはない注染だけの魅力とは何か、中尾さんは日々考え続けました。

にじみ・ゆらぎ

 
ある時、京都の手ぬぐい屋さんから紅葉の柄を染めてくれ、と依頼を受けたのです。

「赤く染まった紅葉の中に、まだ染まっていない葉っぱを表現したい。
だから全体をオレンジ色に染めて、中に1点グリーンの色を落としてほしい」と。

注染では、ふつう糊で“土手”をつくり、染めたい色が混ざらないようにするのですが「色が混じっても構わない」と言うんです。
私たち職人から見たら、色がにじんで混ざることは、きれいじゃないんですよ。

結局、しぶる職人に「ええから」と言って染めてもらいました。で、実際にお店で反応を聞いてみると「すごく売れている。お客さんはみんなグリーンのぼかしの部分が効いてる、と言って買ってくれるんです」と言われたんです。

その時に中尾さんは「これだ!」と思ったそう。

今までは失敗でしかなかった手作業だから出る「にじみ」や「ゆらぎ」、実はそれこそが人の手で染める「注染でしか出せない味」なんだと気づいた瞬間でした。

ええかんじに注いでみてんか

とお願いして、職人さんが色を注いでみるとなんとも優しくぼんやりとした、懐かしいのに新しいドットパターンができました。
大小のドットが舞い踊る様はROND(ロンド)の名前のとおり、妖精たちがふわりと輪舞曲(ロンド)を舞い踊っているよう。

注文が一番多いときは1日2千5百枚染めることもあったと言われる職人の世界。それを何年も、何年もひたすらに繰り返し、積み重ねてきた経験から染料の染まり具合も道具の加減も、すべて知り尽くした職人さんだからこそ「ええかんじ」で、本当の「ええかんじ」ができたのだと思います。

そしてできあがったのが、注染職人の手仕事による「にじんだり、ゆらいだり」を活かしたオリジナル手ぬぐいブランドの「にじゆら」なのです。

ふわり優しい柄の中に確かな職人さんの想いがじわりとにじむ。にじゆらの始まりの柄、心踊るおでかけのお供にいかがでしょう。

にじゆら

職人の手仕事による「にじんだり、ゆらいだり」を活かしたオリジナル手ぬぐいブランド「にじゆら」

特徴である「にじみ・ゆらぎ」は明治時代に大阪・堺で生まれ全国に広まったとされる、染料を「注ぎ・染める」染色技法「注染(ちゅうせん)」によって生まれます。

「にじゆら」はこの注染発祥の地、大阪の堺で伝統技法を守り、継承しながらモノづくりをしてきた染工場「ナカニ」から生まれたオリジナルブランドです。

にじゆら