工房が一番忙しいの12月。製作をしているスタッフが販売もするスタイルなので、クリスマスのPop-upがあるので売り場に立つことも多い時期です。慌ただしい時間を合間を縫って、片付けや整理をしながら落ち着いた正月を思い浮かべる今日この頃です。
まとまった休みには日頃できないことに没頭できる時間ですが、皆さんはどんな風に過ごすのでしょうか?無駄に時間を過ごせる贅沢を味わってみようと思います。
2025年の干支の巳年モデルも登場しました。昨年の辰年モデルはいつまで販売しますかと質問いただくことも多いですが、辰年はしばらくは販売予定となります。ハーネスターコイズ、ヌバックのライトブルーは限定の革なので、革がなくなれば終了となります。
財布を買い換える人が多いのもこの年末年始です。財布の思い出というと子供の頃に海外出張の多い父親が、お土産に買った革の財布をお下がりとして自分にもくれるので、珍しいカンガルーやウナギの革の財布を気に入って壊れるまで使ったことを思い出します。
革というのは特別なもので、素材感の味わいを楽しんで使うというところがあります。登場の機会が少なくなっている革靴や革ジャンもありますが、手放すのは惜しくたまに出しては手入れをしています。革には愛着を持たせる佇まいと魅力があります。そしてモノには記憶が宿っています。
うちの叔母が「断捨離なんていうけど、好きなものに囲まれてる方が良いじゃない。」と言ってましたが本当はそうですよね。もちろん流行りや物欲に振り回されてモノを増やすのではなく、今あるものを大切に使うことが大事です。
栃木レザーに見学に行った時の職人さんの言葉が心に残っています。「革は天然素材で生きています。だから呼吸もしています。よく使わずにタンスの中にしまったりされている方もいますが、革は高級素材だけどガンガン使ってくれると嬉しい。」
今年も新たな革に出会い、たくさんの方にお世話になった一年でした。来年も皆さんによって良い一年でありますように。いろんな企画を準備しているのでお楽しみに。
staff/akio