『わかる』ハシモト会長かく語りき
「わかる」あとがき
林 建次
株式会社 ハヤシゴ 代表取締役
橋本社長と私は、仕事での取引は何もないのですが、ほんまに私が今日あるのは、橋本社長のおかげなんです。
もう神様みたいな人です。 だけど、たいそうな本をつくりたいとか、恩返しのためだけに本をつくるということではなく、橋本社長みたいな人がいることを、今の若い世代や、多くの人に伝えたいと思っていたからなんです。
とにかく橋本較という人間の本を後世に残したい、次世代の経営者にも残したい、多くの人の心に残したい、そういう気持ちで本づくりに取り組んできました。
橋本社長のご長男、信一君に本のタイトルを相談したところ、「うちの親父な、すぐ「わかる』って言うな。『わかる』っちゅうてね」
そうや、わからへんぐらいに、わからんことなんですわ。
それで、題は「わかる」に決めさせてもらいました。
ハシモト産業の創業時代に購入した一脚二十九万円の椅子の話も、
第30話 “証言”「わかる 未だにわからんことだらけです」
この本読んだら、その心意気をわかってもらえるんやないかと思ってます。
2013年2月 吉日 わかる 編集委員会発起人 林 建次
(つづく)
この連載について
「革っちゅうもんはなぁ、、、。」本物の革とは、商売とは、人間とは?
クアトロガッツを始めた頃に革屋さんではじまった人生談義。
それがハシモト会長との出会い。
80歳を超え、戦後からの日本を生きてこられてきた中で培われたその稀有な人生哲学と大阪ならではの人情味あふれる人柄。
「そや、ここに紙があるやろ。俺らは今までこの紙の裏をやってきたんや。いっぺん表をやろうと思うんや。」
珠玉の言葉を噛み締めていただければと思います。
『 わかる。ハシモト会長かく語りき』