『わかる』ハシモト会長かく語りき

第17話 正直の価値「正直に歩いてきただけやねん」

これまで、商品を売るのは百貨店でした。
今は価値をきちっとわかっているところがものを売る時代とちゃいますか。
企業というのは、トップの命令に従わせて、上手に人を使うけど、そればかりじゃない。
うちには、そんなん誰もおらへん。

そういう世界は今までは良かってんけど、これからは通用せんなぁ。
ようやく、ほんまもんの時代がきたんや。

自分が生きて来た道を
正直に歩いてきただけやねん

いつも言うねんけど
学歴もない、なんにもない
小学校で終わり
なぁ
これで人生始まったわけやから

 


この連載について

「革っちゅうもんはなぁ、、、。」本物の革とは、商売とは、人間とは?
クアトロガッツを始めた頃に革屋さんではじまった人生談義。
それがハシモト会長との出会い。

80歳を超え、戦後からの日本を生きてこられてきた中で培われたその稀有な人生哲学と大阪ならではの人情味あふれる人柄。
「そや、ここに紙があるやろ。俺らは今までこの紙の裏をやってきたんや。いっぺん表をやろうと思うんや。」
珠玉の言葉を噛み締めていただければと思います。

『 わかる。ハシモト会長かく語りき』