クアトロガッツは旧西国街道の宿場町「椿の本陣」のそばに工房をかまえています。

椿の本陣は京都から下関をつなぐ西国街道(今の山陽道、中国道)にある諸大名の宿舎になったところで、かつて宿場では一般旅行者を対象とする旅籠、木賃宿、茶屋、商店等が建ち並んだといいます。

正式には郡山宿本陣ですが、御成門脇に咲く椿が有名であった事から椿の本陣と呼ばれるようになったということです。

江戸時代の財布には紐があった

そんな歴史ある椿の本陣の中には江戸時代のお財布が展示されていました。

江戸時代のお財布は「巾着」「胴乱」「早道」といった小物入れを根付で帯に引っ掛けてぶら下げるタイプのものと、布でできた三徳とも呼ばれる「紙入れ」に入れて折りたたんで懐に入れるタイプのものがあったようです。浮世絵にもを「紙入れ」懐から取り出す様子が描かれています。

今でも「財布の紐(ヒモ)が緩くなる」「財布の紐(ヒモ)を締める」といいますが、当時の巾着や紙入れは紐がついていることが由来となっています。

帯にはさむ小銭入れ「早道」は革でつくられており、帯にはさんで使用できるように独特の形をしています。

「小さいふ 」誕生秘話

クアトロガッツがモノづくりで大切にしているのは「こんなものあったらいいな」というアイデアや遊び心。「小さいふ 」の原型となるお財布が誕生したのは2008年のこと。

財布といえば長財布や二つ折り財布を持つのが当たり前の頃。10代後半からバックパッカーで世界を旅していて、財布を持たない主義のクアトロガッツ代表の中辻は、ポケットを財布代わりにしていて、いつも無造作にお札と小銭が突っ込まれていました。

それを見て閃いたデザイナーであり公私共にパートナーであるなぎさは「限りなく手ぶらに近くて、かさばらない財布があったらいいな。」と、小さい財布を創ってプレゼントしたところ、とても気に入ってもらいました。

こうして生まれた一万円札を二つ折りにしたサイズの初代「小さいふ。」を販売したところ、そのコンパクトさと見た目以上の収納力は、予想以上の反響に。

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江戸時代の職人たち

江戸時代の風俗辞典「人倫訓蒙図彙」の第四巻・商人部には巾着師と紙入師の職人がものづくりをしている姿が描かれています。

歌舞伎の芝居絵、役者絵でも巾着や紙入れに手を伸ばしてお金を取り出す様子が描かれています。

連綿と続く歴史の流れの中で、かつて旅人が行き来した西国街道沿いに、旅好きが高じて小さいふを創っているクアトロガッツの工房があると思うと不思議な面白さを感じます。

400年前の江戸時代と令和を生きる私たち。そしてこれから先の未来も、デジタルになりキャッシュレスになっても変わることなく、人は移動し旅をして、モノを持ち運び、職人たちはモノづくりをしていることでしょう。

3月12日は「財布の日」

3月12日は「財布の日」。春は「財布が張る」とも言われ、財布を新しく使い始めるのにぴったりの季節。 新しい季節のスタートに、気分に合うお財布を見つけてみませんか。

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