クアトロガッツの革の旅「栃木レザーができるまで LEATHER TRIP IN TOCHIGI LEATHER」(13)

栃木レザーの広い空間のある新しい建物には、鞣された革が乾かされ、さらにその革を個性ある仕上がりにするための工程が行われます。
手で革を伸ばすハンドセッターやアイロン、大きなドラム。
これらの道具が革の風合いにどんな変化を与えるのでしょうか?

「栃木レザーは仕込みの段階から革の繊維をつぶさないように丁寧に下準備されています。なので仕上がった素上げの革は張りと強い繊維が残っています。こうした革を柔らかくするために空打ちといって空のドラムで回します。」

このドラムに革を入れて1日まわすと柔らかい革になります。シボ、シュリンク(シワ)が欲しい時は 表面に水をつけてドラムで揉みます。朝入れて夕方まで揉む。オイルを入れてドラムに入れるとシボのある風合いが出る。いわゆるオイルレザー仕上がります。」

このように素上げで仕上がった革に、道具やオイルを使って絶妙な職人の技によってブレンドされ、それぞれの個性のある風合いの革へと仕上がっていきます。

クアトロガッツの革の旅
「栃木レザーができるまでLEATHER TRIP IN TOCHIGI LEATHER」